そらまめ腎・泌尿器科クリニック ホーム
人工透析
人工透析について
質の追求
水の清浄化
当院では水処理装置、透析液溶解装置、透析液供給装置、ベッドサイドコンソールは同一のメーカーのシステムを使用し、(社)日本臨床工学技士会透析液浄化ガイドラインを順守するため、臨床工学技士が徹底管理を行い、高度に清浄化された透析液を提供しています。定期的に院内の医療機器・安全管理委員会において水質検査結果を報告しています。
設備・安全性
オンラインHDF、透析支援システム
ベッドサイドにて、長期にわたる透析記録、レントゲン、検査などのデータを速やに確認することができます。ベッドサイドで透析装置とPCが全台接続されることにより、透析条件や装置状態など、監視側(PC)と操作側(透析装置)を同時チェックすることが可能となり、安全性が向上します。
全台オンラインHDFが可能で、当院では多くの患者様がオンラインHDFの治療を受けており、「透析後の体調が楽になった」「尿量が増えた」「食欲が出てきた」など患者様から好評を得ています。透析中に血圧低下を起こさないように、BV計を用いて循環血液量の変化を計測して適正な除水速度を提案し、患者さんの体に負担の少ない透析を提供しております。
バスキュラーアクセス
シャント管理
1回約4時間という短時間のうちに大量の血液を効率よく循環させなければなりませんが、そのために必要なのがバスキュラーアクセス(シャント)です。シャントは、手術によって動脈と静脈を人工的につなぐことで静脈に流れる血液の量を多くし、太くなった静脈に針を刺して透析に必要な血液を取り出せるようにしたものです。
しかし、時間が経つにつれてシャントにはさまざまな変化が起き、透析中にトラブルを生じることがあります。血管の内部が狭くなり、血液が流れにくくなる狭窄がもっとも多く、狭窄が原因で生じる透析中のトラブルには脱血不良、静脈圧の上昇、穿刺困難などがあげられます。これらの原因を調べるため、当院では超音波診断装置を使ったシャントエコー検査を行なっています。
インターベーション
シャントPTA
シャントエコー検査で血管内に有意な狭窄が認められた場合、PTA治療を行います。シャントPTAとはシャント血管が狭くなったり詰まったりした部分に、バルーンカテーテルという細い管を挿入し、バルーン(風船)を膨らませることによって狭窄部を拡張する治療方法です。
エコーガイド下穿刺
血管が細い場合や、皮膚から深いところに走行している場合、穿刺が難しいためエコーガイド下で行っています。
フットケア
足には加齢や慢性疾患などに伴い、さまざまなトラブルが生じ、疼痛による歩行困難や、病変の重篤化による下肢切断などが起こりえます。フットケアはこれらのトラブルを防ぎ、健康な足を守るために重要です。
足を清潔に保ち、皮膚灌流圧測定により血流や感覚障害の異常、胼胝や陥入爪など創傷の徴候を早期に発見し、予防・治療をおこなうことで、健康な足で歩くことの助けになります。
栄養指導
快適な透析治療を過ごしていただくためにも、食事療法はとても大切です。ベッドサイドで管理栄養士が対応していますが、ご家族からの相談も承っております。透析食のみならず、介護食などについても気軽にご相談下さい。
当院の取り組み
送迎サービス
当院では透析患者様を対象とした無料送迎を行っています。福祉車
両も配備しており車椅子送迎も可能です。
送迎にあたりドライバーズマニュアルを作成しました。
災害対策・訓練
災害時における透析中の身の守り方についての訓練を毎年継続しています。地震では、
- 回路をしっかり握る
- 落下物から身を守る(毛布をかぶる)
- ベッド柵につかまり振り落とされない
感染対策
透析施設における感染予防ガイドラインなどに則り、感染対策委員会にて新しい知見を取り入れています。必要に応じて個室での隔離透析を行っています。
- 院内の換気の徹底
- 職員と患者様の検温を実施
- 手洗いや手指消毒を徹底
- 手すりやベッド・ソファなど、院内の定期消毒
業務改善・接遇
患者様からの要望等に応えるべく、業務改善委員会にて問題点や改善点について話し合っています。各種ハラスメント対策にも取り組んでいます。